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見積もり対象(規模、工数、コスト)

見積もりって言っても見積もる対象は様々です。
システム開発における見積もりでは、規模、工数、コスト、スケジュール、費用対効果などが見積もりの対象になります。
ここでは、規模、工数、コストについてまとめてみます。

規模

開発対象となるシステムの規模、あるいは、プロジェクトの規模のことです。システムの規模は最終成果物であるシステムの大きさのことで、プロジェクトの規模は開発メンバー数や開発期間などプロジェクトの大きさのことです。
見積もりではまず、開発対象なるシステムの大きさを計測します。
大きさを計る基準(単位)になるのは、LOC、FP、ユースケースポイントなどがあります。
これらの基準を求めるために、類推法やFP法、ユースケースポイント法などを適用します。

工数

開発に必要な人年、人月のことです。たとえば、工数が12人月と算出された場合、1人で作業した場合12ヶ月かかる、という意味になります。


工数は規模から算出します。
たとえば、規模の見積もりで100FP*1と算出できたとします。
次に生産性値を求めます。
この生産性値とは、10FP/1人月のような、単位時間あたり消化できる量(規模)を示すものです。
仮にシステムの規模が100FPで、生産性値が10FP/1人月の場合、
100/10=10人月かかると計算することができます。


生産性値を求める方法は様々です。
過去の類似したプロジェクトから算出した生産性値を使ったり、統計データを使ったりすることができます。
類似したプロジェクトから生産性値を算出する場合、制作対象システムが類似しているだけでなく、組織の類似性も重要になります。例えば過去に、A社が10ヶ月で開発したシステムを、B社が作る場合も単純に10ヶ月と見積もるのは、組織の生産性が無視されてしまいます。
可能な限り、自社組織の過去データのような信頼性のあるデータを適用した方が良いでしょう。
また、規模から工数を算出するための技法として、COCOMOやCOCOMO2などがあります。

コスト

システム開発のコストのベースは、人件費(人月に単価を掛けたもの)です。
単価はプロジェクトメンバーの役割、スキルレベルに依存します。PM100万円、SE80万円など。
それに加えて、サーバーや開発ツールといった費用もかかります。
他にも、交通費などといった経費もかかります。
最後に想定外のリスクを予備費として計上しておきます。
コスト=人件費+その他費用(サーバー、交通費など)+予備費

スケジュール

たぶん、あとで書く

費用対効果

たぶん、あとで書く

まとめると

まず、規模を見積もって、それから工数を見積もる。


以上。


参考

本当に使える見積もり技術―ソフトウエア開発を成功に導く

本当に使える見積もり技術―ソフトウエア開発を成功に導く

*1:FPはファンクションポイントのことです